人間や動物にとって腸、腸内環境の役割

京都のAGAクリニックで聞いた話では先ず、体内の腸というのは心臓や脳と同様に独自に活動している器官で、其の活動の主たるものは腸内細菌であり、とくに小腸から大腸にかけて多く生息活動しているとされ、これ等の様々な細菌がバランスをとりながら腸内の環境を良い状態に保っているともされているようです。  顕微鏡で腸内の様子を覗いてみると、そこはまるで色んな植物が群生していて、まるで「お花畑・flora」」のように見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれているともいわれているのです。

さて、筆者自身のことですが、腹の状態が常に不安定状態になっているのですし、其のためにも腸活というか菌活を心がけているものです。 既に、熟年を超えてから運動不足によるものか便秘がち、時には下痢がちに悩んでいましたし、そんな時に、以前にテレビで拝見したのですが、慢性下痢で困っていた働き盛りの主人が、腸内環境を(腸内フローラ)を改善するために妻の便を移植した(勿論、直接ではありません)という報道をしていて驚いたのを覚えていました。 

その折に序でながら整腸食品として最大モノ・食品はゴボウやサツマイモ(繊維質の食品)ともいっていました。 妻に其の事を話して、その後はサツマイモ、特に焼き芋を食し、そしてサツマイモ料理に勤しんでいますし、小生も食するようになったのです。 更には、特に朝食時には乳酸菌飲料や栄養価の高いヨーグルト類をいただく様にしています。

ところで、人間や動物にとって腸、腸内環境の役割というのを考えてみました。 腸というのは食物が主に胃で溶かされ、一部は消化された後で、その中の栄養素や水分を吸収する器官であり、胃から繋がる長い小腸は主に食べ物の栄養素、又、其れに続く大腸は水分系のものを吸収する働きを持ちます。

小腸、大腸に若し問題が発生すると、下痢になったり、便秘になる可能性が高くなるとされます。 腸は蠕動運動(腸の筋肉が一定方向に収縮運動を起こす現象)と逆蠕動運動によって腸内物質が移動するが、小腸から運ばれる内容物を一定の時間に留めておくことも必要で、此のことにより水分を効率よく吸収できる仕組みになっているとされています。

しかし、内容物が留まる時間が長すぎると、水分の吸収が過剰になって便秘を引き起こし、又、其の逆の現象だと下痢を起こすことになります。 これらの運動は直接には脳の支配を受けないで、腸内独自の判断で運動しているとされているのです。 此の蠕動運動(ぜんどううんどう)は大腸内の細菌の影響を大きく受けていると言われています。 最近では、花粉症やアトピー性喘息などのアレルギー疾患で悩む日本人がますます急増しています。 その原因の一端が腸内細菌の影響にあるとされているようです。